TOP栗生楽泉園の医療環境
栗生楽泉園の医療環境
国立療養所栗生楽泉園は群馬県吾妻郡草津町に全国2番目の国立ハンセン病療養所として1932年に誕生しました。現在の入所者数は53人。平均年齢は87.8歳と、全国のハンセン病療養所の中でも高齢化の進んだ施設です。入所者一人ひとりの人生に寄り添ったプライマリケアと、後遺症の治療を提供しています。
当園は、入所者さんにとって医療機関であると同時に暮らしの場でもあります。
私たちは、入所者さんが快適に暮らせるよう医師、看護師、薬剤師、検査技師、リハビリスタッフ、事務スタッフの多職種からなる「支援の会」というチームを結成しています。ご高齢の入所者さんが人生のクライマックスを迎えるまでにやっておきたいことは何か?どんな願いを持っているのか? 話しづらいテーマですが、判断力があるうちにご意向を伺い、そのために私たちに何ができるのか、いろんな職種が知恵を出し合ってお手伝いをさせていただくのが狙いです。入所者さん全員が当園での時間を安心して過ごし「幸せだなぁ」と感じていただけたら、私たちも同じように幸せを感じるはずだと信じています。
施設紹介
国立療養所 栗生楽泉園
施設概要outline
名称 | 国立療養所 栗生楽泉園(くりうらくせんえん) |
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所管 | 厚生労働省 |
園長 | 坂本浩之助(医師) |
所在地 | 〒377 1711 群馬県吾妻郡草津町大字草津乙647番地 TEL 0279-88-3030 FAX 0279-88-5473 栗生楽泉園 交通アクセス |
医療法病床数 | 395床 栗生楽泉園 施設サイト |
- 高齢者
医療 - 終末期
医療 - 在宅
医療
治療棟care unit
治療棟は、医療機関における外来の役割を担っています。診察室、処置室、放射線科、検査科、薬剤科を備えています。
手術棟surgery
手術棟には手術室、中央材料室を備えています。手術は信頼する連携医療機関へ委託しているため、近年手術実施件数はほとんどありません。
病棟hospital ward
病棟では、ハンセン病後遺症及び慢性疾患に伴う治療及び療養を行っています。より専門的な治療が必要な場合は、連携医療機関に委託診療をお願いしています。看護師、薬剤師、理学療法士など多職種で連携して治療を行っています。
リハビリrehabilitation
広々としたリハビリ室を備えており、日常的にさまざまなリハビリを行っています。理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、鍼灸マッサージ師のリハビリスタッフがいます。リハビリテーションも入所者の健康を支えていくうえで必要不可欠なものであり、医師、看護師、理学療法士などと協力してサポートしています。
不自由者棟primary nursing care ward
ひとりでの生活が困難で、看護師や介護員の援助を必要としている入所者が不自由者棟に居住しています。車いすなどでの移動が可能な方は治療棟へ来ていただきますが、動くことが困難な入所者はこちらがうかがって診察をすることもあります。不自由者棟では看護師、介護員が常駐しており生活のサポートをしています。
一般舎ward
一般舎では日常的に介護を必要としない方々が生活をしていて、看護師が午前・午後と2回定期訪問を行い、健康状態の観察、生活に関する相談とアドバイス、服薬管理を行っています。また、入所者が必要な受診・診療が受けられるように体制を整え、緊急時の対応も行っています。
デイケアの「楽らく天城」では入所者が折り紙や塗り絵、音楽活動を行っており、医師も定期的に様子をうかがいに訪問しています。
義肢装具室artificia limb room
義肢装具室ではハンセン病の後遺症のある入所者に義肢(義手・義足)、装具(足底装具・短下肢装具・サポーターなど)を製作しています。義肢装具を使用するにあたり皮膚や骨などの状態を確認することは医師の大切な役割の一つです。多職種で連携しながら入所者へのケアを行っています。